【価格下落中の中古マンションは今が買い時?その背景と失敗しない選び方を徹底解説】

こんにちは。不動産業界に15年以上携わっている私が、今注目されている「中古マンション価格の下落」について、背景から今後の見通し、そして失敗しない購入ポイントまで、わかりやすく解説します。中古マンションの購入を検討している方はぜひ参考にしてください!


なぜ都外の中古マンション価格が下がっているのか?3つの大きな理由

中古マンション価格の下落には、以下の3つの理由が影響しています。

  1. リモートワークの縮小と都心回帰
    コロナ禍で普及したリモートワークは、自宅で仕事ができるメリットから、郊外の広めの物件に住む方が増える要因となりました。しかし、最近では多くの企業が再び「オフィス出社」を求めるようになっています。日本国内でも大手企業がオフィス勤務に戻る流れが見られ、通勤の便が良い都心部やターミナル駅周辺に居住する需要が再び高まっています。これにより、郊外エリアの物件は需要が低下し、価格が下がる傾向にあるのです。
  2. 共働き世帯の増加と利便性重視の流れ
    昨今、共働き世帯が増加し、駅近や生活利便性の高いエリアに住みたいというニーズが高まっています。特に「駅から徒歩10分以内」の物件が人気で、逆に駅から離れた物件は選ばれにくくなっています。共働きで時間に追われる家庭にとって、通勤時間や日常生活の利便性が優先されるため、都心や主要な駅に近いエリアの物件は価格が安定しやすく、郊外の不便な場所は価格が下がる傾向が見られます。
  3. 空き家増加問題とその影響
    全国的に空き家が増加しており、不便な立地の物件が市場で敬遠されやすくなっています。総務省の調査によると、東京23区内だけでも空き家の数は過去最多を記録しており、全国的に深刻な問題になっています。特に通勤や生活の便が悪いエリアは、購入検討者の間で不人気となり、価格が下がりやすい傾向が顕著です。

今後の価格動向をどう見極めるか?都心と郊外の違いに注目!

都外の中古マンション価格は下がりつつありますが、価格動向はエリアによって異なります。購入を考えているエリアが都心か郊外かによって、判断が変わるため、次の点に注意してください。

  • 都心やターミナル駅近くの物件は今後も安定
    東京23区内や主要ターミナル駅周辺は、引き続き需要が高く、価格が下がりにくいエリアです。特に駅直結や駅徒歩数分以内の物件は、共働き世帯や単身者に人気があるため、将来的にも価格が安定して推移する可能性が高いでしょう。これは、利便性が資産価値の維持に大きく貢献しているためです。
  • 郊外エリアでは価格下落が続く可能性が高い
    逆に、郊外の駅から離れたエリアでは価格が下がりやすく、今後も下落が続く可能性があります。もし、郊外エリアでの購入を検討している場合は、地域の価格動向をチェックし、購入のタイミングを慎重に見極めることが重要です。特に、今後開発が予定されていないエリアは、リセールバリュー(将来の売却価値)が低くなる可能性があるため注意が必要です。

中古マンション購入時に失敗しないための3つのポイント

ここからは、中古マンションを購入する際に「失敗しない」ための重要なポイントを3つご紹介します。

  1. 生活の利便性を重視する
    通勤や日常生活の利便性は、長く住むうえで重要な要素です。駅から徒歩10分以内の物件や、近隣にスーパーや学校、公園などがあるエリアは、生活の質が向上し、将来的な資産価値も保たれやすくなります。特に共働き家庭では、利便性が高い場所を選ぶことで、日々の通勤や買い物のストレスを減らすことができます。
  2. 予算計画をしっかり立てる
    購入する際は、住宅ローンや管理費、修繕積立金など、長期的な費用も見据えて予算を立てましょう。最近は住宅ローン金利が上昇しているため、無理のない返済計画が重要です。また、家族構成や将来のライフプランに合わせた資金計画を立て、余裕を持った予算で物件を選ぶと、後悔のない購入が実現できます。
  3. 物件の将来価値を見極める
    中古マンションを購入する際には、将来的な資産価値も重要です。特に、周辺エリアの開発予定や人口動向を確認することで、リセールバリューを予測できます。例えば、周辺に新しい商業施設ができる予定があるエリアや、公共交通機関の利便性が向上する計画があるエリアは、資産価値が維持されやすい傾向にあります。逆に、開発計画がないエリアや空き家が増加しているエリアは、将来的な資産価値が下がるリスクがあるため注意しましょう。

まとめ:今だからこそ見極めが大事!「失敗しない中古マンション購入」を実現するために

都外エリアの中古マンション価格が下がりつつある今、安く購入できるチャンスが広がっています。しかし、価格だけに惑わされず、エリアごとの動向や将来の資産価値をしっかり見極めることが大切です。

  • 都心やターミナル駅周辺の物件は資産価値が保たれやすく、今後も価格安定が見込まれる
  • 郊外エリアでは価格下落が続く可能性があるため、購入時期やリセールバリューを意識して検討する
  • 予算計画や利便性、将来価値を見据えた選択が、長期的な満足につながる

中古マンションの購入は人生の大きな決断です。不安な点があればご相談ください。

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